青山学院大学(2017年)

交換留学出願者の約75%がIELTSで出願。
団体責任者専用ウェブページで学生の英語力と可能性を
把握でき、報奨制度運営にも活用できる。

青山学院大学
学務部 国際交流課 国際交流センター
出口 裕子 さん

国際交流センターではIELTS対策講座や報奨・表彰制度などを実施し、学生のスコアアップを支援しています。2013年から公益財団法人 日本英語検定協会(英検協会)を通してIELTSの学内試験を実施し、年2回の開催で計60名程度が受験しました。その後、正課の中でIELTS受験対策を取り入れた講座を設置したこともあり、学生にIELTSが認知されていきました。さらに、学生間で「他の英語能力検定試験からIELTSに変えたら良いスコアが取れた」「慣れているキャンパスで安心して受験できてスコアが上がった」といった口コミも受験者増加につながっているようです。現在は、1年間で約700名が学内試験を利用し、交換留学出願者のうち約75%もの学生がIELTSのスコアで出願しています。

2015年からは、学内試験または国際交流センターが指定する試験で、IELTSオーバーオール5.5以上のスコアを獲得した学生を対象に報奨金制度を導入しました。学生により高い目標をめざしてほしいと、報奨額はスコアが5.5で5,000円、6.0で10,000円、6.5で15,000円、7.0で20,000円、7.5以上では25,000円と分けています。5.5のスコアがあれば留学はできますが、そこに留まらずに、交換留学出願の平均スコア約6.0をめざし、希望に合致した、自身にメリットの高い海外留学を実現してほしいと考えています。

本学はもともと留学希望者が多く、学生の意識は高いのですが、それは目に見えるものではありません。英検協会のIELTS団体責任者専用ウェブページを利用したことで、学生のポテンシャルが視覚的に見えるようになりました。当センターが主催するどのIELTS講座の受講生かがわかるのはもちろんですが、各学生のスコアが把握できるため、学生のポテンシャルとモチベーションを時系列的に把握できることは、大きな収穫です。さらにIELTSのスコアからは学生の英語4技能それぞれの力が見て取れ、留学先のアドバイスや海外インターンシップ実習先選定時の目安にも利用できます。

海外留学は早い段階からの準備が重要です。本学では入学時のオリエンテーション内で留学の種類を説明し、IELTSについても時間を割いて説明しています。IELTSの学内試験利用者を増やし、満足のいく海外留学の機会を得てもらえるようにサポートしていきます。

プロフィール

青山学院大学

アメリカの宣教師が開いた女子小学校など3校を源流に、1949(昭和24)年 新制大学として開設。青山と相模原の2キャンパスで10学部を擁し、学生数は約17,500名。「青山学院グローバル化ポリシー」では、“人に仕え社会に貢献するグローバルリーダーの育成”を掲げ、「マルチリンガル教育」「多様な留学生の受入」などを推進している。
青山学院大学 青山キャンパス
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