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コラム

接客英語のプロ 佐野なおこ先生の
「続・おもてなし英会話のコツ」

6. 電卓を使った金額提示、割引を断る

日本語のお金の単位を英語表現に変換するのは難しいものです。海外のお客様には1円単位まで言い終えるまでお待たせしてしまう感じがして、私もあまり金額をフルでは言いたくないというのが本音です。

そんなとき、電卓を使えば一目瞭然です。簡単な英語を添えるだけでよいので、ぜひ実践してみてください。

Here' s the price. (電卓で金額を打って、お客様に見せながら)こちらが金額です。

◆このフレーズは、値札やメニューの金額を指しながら言うときにも使えます。

海外のお客様からは、割引できるものだと思ってdiscount?と聞かれることもあります。
できない、なるべく割引して売りたくない場合は、はっきりと伝えましょう。

We are afraid it's impossible to discount. 申し訳ございません。割引はできません。

◆We are afraid「恐れ入りますが」、「申し訳ございませんが」に当たるクッション言葉。
日本語と同様、英語でもお客様に何かご負担をさせるときにはクッション言葉をつける必要があります。
impossibleの方が、we can't discount.のcan't よりも言いやすく、通じやすいです。can't はそのときの発音や相手次第で、canと混同されがちで、私も極力使いません。

最後に、仕方なく割引に応じるときのフレーズも知っておきましょう。

We discount as a special deal.  特別に割引します。

◆as a special deal「特別扱いで」という意味です。あるお客様だけを特別扱いしたくないのですが、どうしても特別扱いせざるを得ないときに使います。
受け取り方によっては、少々嫌味っぽい言葉でもありますので、積極的なご使用はおすすめしません。

 

佐野 なおこ(さの なおこ)氏

タイ・バンコク元ホテルコンシェルジュ
横浜・関内で接客英語を中心としたマンツーマンレッスン、英語やタイ語の個別指導会、タイ語会話講座を開催中。
商工会議所での接客英会話、手書き英語POP研修の経験が豊富。
横浜サワディーブリッジ代表

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