郁文館グローバル高等学校
3年
大井 竜平さん

環境を敢えて変えたことが英語を本格的に学ぶきっかけでした。

私は郁文館中学校の出身で、全生徒が1年間のニュージーランド留学をすること、英語に力を入れた授業を展開していること、進学実績も良いことなどを考えて、グローバル高等学校への進学を決めました。友人の多くは郁文館高等学校へ進んだのですが、将来のことを考えた時に、「このままではいけない。自分を敢えて違う環境に置いてみよう。」と思い、別の道に進みました。

昔から音楽が大好きで軽音楽部でギターを弾き、いつも洋楽を聞いていました。普段は歌詞カードを見ながら聞くことが多いのですが、「歌詞カードを見ないでも好きな歌手やグループの歌っている曲の意味が理解できたら楽しいだろうな」とずっと思っていました。

周りに日本人のいない環境で友人を作ることに成功!

グローバル高等学校では、英語の授業が週12時間もあり、半分がネイティブの先生方の授業です。そのため、英語に親しむ時間は増えていきました。本当は1年次の3学期までに英検2級程度の英語力を身につけなければなりませんでしたが、残念ながら間に合いませんでした。しかし「向こうに行けば何とかなるだろう」と、軽い気持ちで成田を出発しました。グローバル高等学校の留学制度は「一校1名」が基本です。周りに友人や日本人がいない環境で英語を学ぶという、いわば片言の言葉しか通じない離れ小島に流されたような環境に突然置かれるわけです。

私はサモア人の家庭にホームステイし、そこからウエリントンの高校に通うこととなりました。まず現地の同級生たちに顔を覚えてもらわないと、友だちを作るのは難しいと思っていたので、自分から積極的に仕掛けました。登校初日に、教室でフリをつけて歌を熱唱し、皆から喝采を浴び、「面白い日本人が来た!」と、学校中の話題になったのです。かなり無謀な溶け込み方でしたが、結果的には大成功で、身振り手振りを交えながらも大勢の友人たちと交流を図ることができるようになりました。

留学中に出合ったIELTSを帰国後も活用。
自分の弱点を克服しつつ、イギリスの大学へ進学。

学校の授業、友人たちとの会話、家の中でもほぼ英語を使うので、スピーキングとリスニング、リーディングの力は、自然に身についていきます。その一方で、なかなか身につかないのがライティングの力です。宿題などもすべて英語で提出しなければならないのですが、自分の意見を英語でまとめることが、あまり得意ではありませんでした。IELTSは留学中のカリキュラムに組み込まれていて、やはり学校の先生に「ライティングが弱い」と指摘されました。IELTSの良いところは総合的な英語力を測れることだと思います。ライティングは苦手ですが、スピーキングとリスニングはできていると思うと、それが自分の自信につながっていきます。