名古屋大学
文学部 人文学科 言語学専攻
2 年
加藤 優 さん

短期留学をきっかけに交換留学を目指す

中学生の時には市の姉妹都市交流プログラムで1週間ほど渡米し、高校生の時には中国人留学生のホームステイを受け
入れるなど、私は以前から海外の人と交流することに興味がありました。さらに、世界の歴史や文化、言語を広く学び
たいと思い、名古屋大学文学部で言語学を専攻することに決めました。

大学でも留学してみたいという思いはあったものの、1年にわたる長期の交換留学に対しては、「自分には長すぎるの
ではないか」と、積極的ではありませんでした。しかし、留学への思いは、語学研修を目的とした短期留学プログラム
に参加したのをきっかけに、大きく変わりました。同じキャンパスで正規の留学生として学ぶ学生の姿を見て、自分も
あのようにキャンパスライフを送ってみたいと、あこがれを感じたのです。

慣れた形式で安心感もあるIELTS

短期留学からの帰国後は、さっそく留学セミナーに参加したり、留学した先輩に話を聞いたりしながら、いつ、どこに留学するのか、具体的に計画を立て始めました。それと並行して、英語の勉強も本格的に始めました。まずはパソコンで受験するタイプの検定試験を受けてみたのですが、思うようなスコアを出せませんでした。パソコンに向かって一人で黙々と問題を解いていくスタイルは、私には合わなかったようです。

その頃、学内で「IELTS夏期集中留学準備講座」が開講されると知り、IELTSに興味を持ちました。日本英語検定協会が運営する試験だということで、これまで英検を受けてきた私にとっては安心感もあり、慣れているペーパーテストでスピーキングテストも面接官と対面で行う形式と知り、挑戦することにしました。

講座と自学でIELTS6.0 を取得

夏休みに行われた8日間の講座はとても充実しており、講座終了直後に受けたIELTSでは、特にスピーキングとライティングのスコアが大きく伸びました。しかし、これらのパートは自分で勉強するのが難しく、講座終了後、どのように勉強を続けるかが課題でした。スピーキング対策としては、できるだけ頻繁に英語を口にするようにし、ライティング対策としては、文章の構成など全体の流れのスタイルを決めておき、出題されそうなトピックについてはあらかじめ書く内容まで考えておきました。また、講座終了後も有志の受講者が集まって勉強会を開くなど、仲間に支えられた面も大きかったです。

その結果、講座受講前は5.5だったバンドスコアを、6.0まで伸ばすことができました。リーディングパートは6.5を取得できましたが、やはりライティングとスピーキングが思うように伸びず、今後の課題として残りました。私は今年の8月から1年間、アメリカのケンタッキー大学に留学します。留学先では、さまざまなことを学び、経験し、英語力にも磨きをかけたいと思います。