名古屋大学
文学部 人文学科 日本史専攻 2 年
村瀬 裕太さん

海外留学をすると決め、名古屋大学へ

中学生の頃に、市の姉妹都市交流プログラムでブルネイを訪れ、自分の知らない国や人々、文化に触れることのおもしろさに目覚めました。さらに高校生の時には、アメリカに2週間ほど語学留学し、ホームステイも体験しました。アメリカでは、思うように英語で意思疎通することができず、悔しい思いもしました。このような中学・高校時代の経験から、大学では絶対に海外留学をしようと、海外留学へのサポートが手厚い名古屋大学への進学を決めました。

入学後は、留学セミナーに参加したり、国際教育交流センターの先生方に相談したりして、海外留学に関する情報を集めていきました。そのなかで、IELTSという検定試験があることも知りました。

IELTS 対策講座で実践的な練習を積む

交換留学に応募するためには、英語の検定試験で一定の基準をクリアしなくてはなりません。パソコンのタイピングがあまり得意でない僕にとっては、パソコンで受験する試験よりも、ペーパーテストのIELTSの方が向いているだろうと感じていました。留学を経験した先輩の「IELTSの方がスコアをとりやすいよ」という言葉もあり、IELTSで交換留学を目指そうと意気込んでいました。

まずは一度受けてみようと、1年生の3月にIELTSを受験。ところが、試験問題のインストラクションが英語であることにさえ慣れておらず、スピーキングをはじめとして散々な結果に終わりました。当時のバンドスコアは5.0。このままではいけないと焦りは感じたものの、4月に入り大学の授業も忙しくなり、英語の勉強から遠のいてしまっていました。

そんな僕の目を覚まさせてくれたのが、8月に学内で開かれた「IELTS夏期集中留学準備講座」でした。講座は、自分で勉強するのが難しいスピーキングとライティングに重点が置かれたもので、英会話のペアワークなどの実践的な練習も多く盛り込まれていました。英語でコミュニケーションをとる練習をする機会が少なかった僕にとって、とても新鮮かつ勉強になるものでした。

同じ目標を持つ仲間と支え合う

講座を通して、素晴らしい出会いもありました。留学という同じ目標を持つ仲間と知り合うことができ、共にがんばろうと仲間意識が生まれ、同時に、お互いに良い刺激になりました。講座が終わった後も、受講者が自主的に集まって過去問を解く勉強会を開いたり、留学生を交えて英語でディスカッションをしたりと、IELTS受験に向けて切磋琢磨を続けました。

その結果、講座受講直後のIELTSでは、バンドスコア5.5を取得。最終的に、6.0まで伸ばすことができました。そして、今年の8月から1年間、アメリカのシンシナティ大学に交換留学することが決まりました。歴史と国際関係に興味があるので、国際間の歴史と今を学び、それらを結びつけて考えるような授業をとってみたいと考えています。また、この機会に旅行もたくさんして、見聞を広めたいと思っています。