『IELTS & I』受賞者エピソード連載(3): 現役英語講師のIELTS勉強法
エピソードコンテスト『IELTS & I』受賞者のエピソード連載、三人目は予備校で講師をされているK.Yさんです。
自身のIELTS受験経験を活かし、予備校の生徒が目標にする留学を語学の面からサポートしています。
IELTSの受験を決めたけれど、なにをどう対策すれば良いか分からない!
そんな方におすすめの、現役英語講師のIELTS勉強法は必読です。
【IELTS勉強法を教えてください。】
勉強法は名づけて3K。「傾向分析、攻略法研究、くり返し学習」である。まず問題集で過去3年の傾向を分析。あまり昔のものをやってもムダ。言語は変わり続けるものだから。最新の問題集から最新の傾向を知る。そこで自分に足りないものを知る。残された時間から何を優先的にやらなければならないかを知る。すべては「知る」ことから始まる。次に自分の弱点に合わせた攻略法を研究する。リーディングなら精読と多読が命。そこで公認問題集の12~14巻を使用し、最後はそれをくり返す。勉強中は常に3Tを心得ておく。「多読、単語、解き直し」である。IELTSならではのアカデミックな単語には実践英単語3500。それだけでいい。あれもこれもと手をつけると知識の体系化ができない。まずはそれだけでいいと思うことから始める。すべてはそこから始まるし、そこからしか始まらない。
【IELTS受験のきっかけは何ですか?】
「アメリカの大学に行きたい。だからTOEFLがいる」「ニュージーランドに留学したい。だからIELTSがいる」予備校で出会った生徒たち。教壇で語学を教える者として「やったことがない」「知らない」では済まされない。ましてやスコアも取れないでは話にならないと思った。私がIELTSを受けるのは彼らの夢の実現のため。IELTSにおける「結果」を持つこと。そしてその「過程」を知ること。それは生徒に対する最大限の敬意でもある。スコアを0.5あげるのに200から300時間の勉強が必要。それを身を持って知っているからこそ、生半可な気持ちで挑んではいけないと言える。私自身が今後海外で働くことはないがこれからもIELTSを受けていく。それが子どもの夢を応援する大人の使命だと思っている。
【IELTSが役立った点を教えてください。】
もちろんIELTSを受ける生徒たちの役に立てたことが一番大きい。ニュージーランドに留学したい。カナダで働きたい。そんな夢を持つ生徒たちにIELTSは最初の突破口。しかしまだ日本ではTOEICが主流。IELTSに関する情報、ましてや経験値のある講師もわずかしかない。TOEIC、TOEFL、IELTS。何が違って、何が良くて、何に必要か。それを語れることも講師としての資質のひとつだと思う。自身はもう留学とは無縁の年齢であるが、若者の可能性は無限大である。先日も生徒がオーストラリアへの留学を決めた。IELTSを受けたその先にある未来がまぶしく、頼もしくもあり、どこか羨ましくもある。
IELTSはケンブリッジ大学が問題を作成しているため、イギリスをはじめ、アメリカ以外の国へ留学する際に受ける試験といったイメージを持たれがちですが、今や世界各国の大学・教育機関でIELTSのスコアを活用することができます。なかでもアメリカでは、アイビーリーグをはじめとする3,300以上の教育機関で認定される広がりを見せており、アメリカ留学に向けた語学力の証明としてもおすすめの試験です。
受験経験があるからこそアドバイスができる、学習のヒントが盛りだくさんの今回のエピソードは、IELTSを指導する側から見た新しい視点で書かれており、とても印象的でした。皆さんも、他の受験者の勉強法を参考にしながら、自分に合った学習法を見つけてIELTSに挑戦してみましょう。
IELTSウェブサイトでは、役立つIELTS学習ツールを沢山紹介しています。下記のURLからぜひチェックしてみてくださいね。
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