『IELTS & I』受賞者エピソード連載(4): 中高英語教師にとってIELTSとは?
エピソードコンテスト『IELTS & I』受賞者のエピソード連載、4人目は大上 誠さんです。
大上さんは大阪府にある常翔学園中学校高等学校で英語教員をされています。
学生の英語指導のために初めて受けたIELTSが、今ではご自身の目標になっているそうです。
早速、大上さんのエピソードを見てみましょう!
【IELTS勉強法を教えてください。】
初めて受験する前に、まずは敵を知らねば、と準拠問題集を買ってみました。一度問題集に取り組んでみてハードなテストだとすぐにわかりました。その後、初体験が終了し、これからも受けようか、一度体験できたからもういいか、と気持ちが揺れる中、結果発表を見て沸々とやる気がわいてきました。私は日頃からYouTubeを駆使して英語学習に取り組んでいますので、IELTSで検索し、ヒットした練習問題に取り組んでいます。readingは他の英語検定テストと同様、Time誌を読むことを心掛け、ListeningはYouTubeで、Speakingはオンライン英会話をやっています。WritingはYouTubeに落とされている例で学習し、あとは英語検定等の試験をできるだけ多く受け、その採点結果を自分で反省、考察するようにしています。
【IELTS受験のきっかけは何ですか?】
私は中高で英語教師をしていますので、大学入試への英語民間テスト導入がきっかけです(頓挫しましたが)。その指導をするためには自分で体験しておかなければ説得力がない、という理由で受験し始めました。指導に活かすことが第一目標であることは間違いありませんが、スコアが出ると英語教師として何とかCEFRのC1レベルに到達したいという気持ちも強くなりました。今年2回目を受験しましたが、今後も年1回ぐらいのペースで受験しようと思っています。
【IELTSが役立った点を教えてください。】
極端にビジネス寄りでなく、学問的でもないので、IELTSに向け学習することにより、生活の中での英語力を向上させることができます。またCEFRとの対応を見ることにより、自分の英語力の課題を見つけやすく、学習の良き指針となります。また英文を読む際に、Writingに活かせるよう、その文章構成を意識するようになりました。それは英語検定等の英語資格試験に向けてもいいトレーニングとなっています。
CEFRとは語学レベルの指標を示す国際基準で、IELTSのテスト結果にもCEFR評価が表示されます。
日本でCEFRが本格的に認知され始めたのは大学入試への英語民間試験導入の動きがあったここ数年のことですが、多言語が日常的に使用されるヨーロッパ諸国や欧米では、外国語学習の指標としてかなり一般的に使用されているそうです。
大上さんのように、他の英語検定試験も受けていて、それぞれスコアリングの異なる試験結果を比較したいときには、CEFRを参考にしてみてはいかがでしょうか。
IELTSと他の英語検定試験のスコアをCEFRで比べてみる。