COLUMNS

コラム

連載 柳瀬和明先生の「1日の生活を英語で表現してみよう!」

第4回 会議・プレゼンにて

第4回は第3回に続き、オフィスでの場面を取り上げます。その中で今回は、「会議・プレゼン」の場面での、行動・心情・描写表現を広げていきましょう。

・会議に出席する。 I attend a meeting.

今日の会議は実り多かった。 Today's meeting was productive.

今週は会議ばかりだ。 I have too many meetings this week.

・会議はしばしば長引く。 Meetings often last long.

【ここに注意!】
・productive:建設的な、生産的な
・lastは「最後の」という形容詞の働きでよく使われますが、「続く、持続する」という動詞の働きもあります。このように、多くの単語にはいろいろな品詞(働き)があります。文中でどのような働きをしているのかに注意しましょう。例えば、waterやmilkには、名詞以外に動詞の働きもあります。
 I water the flowers. 花に水をやる。/花の水やりをする。
 I milk a cow. 牛の乳を搾る。/牛の乳搾りをする。

【関連表現】
・会議資料を受け取る。 I receive a handout for the meeting.
・この資料はわかりやすい[わかりにくい]。 This handout is easy [hard] to understand.

・ブレインストームをする。 I do some brainstorming.

いい考えを思いついた。 I came up with a good idea.

何も思いつかない。 I don't come up with any ideas.

・パソコンでメモを取っている人がいる。 Some people are taking notes on their computers.

【ここに注意!】
・come up with …:(考えなどを)思いつく
・take notes:メモを取る

【関連表現】
・たくさんの異なる考えがある。 There are many different ideas.
・あの人の説明はわかりやすい。 His [Her] explanation is easy to understand.

・提案する。 I make a suggestion.

多くの人が私の提案を支持してくれた。 Many people supported my suggestion.

私の提案は却下された。 My suggestion was turned down.

・今日は議題が2つある。 There are two agendas today.

【ここに注意!】
・support …:…を支える、支持する
・turn down …:…を取り下げる、断る (ここでは、be動詞+turned downで受け身の形)
・agenda(s):議題、検討すべき課題

【関連表現】
・プロジェクトチームに入った。 I became a member of a project team.
・今よりも忙しくなりそうだ。 I'll be busier than I am now.

・プレゼンの資料を準備する。 I prepare some materials for my presentation.

この資料はとても役立つだろう。 These materials will be very useful.

コピー機の調子が悪い。 Something is wrong with the copier.

・プレゼンはあと10分で始まる。 The presentation starts in ten minutes.

【ここに注意!】
・material(s):資料(「原料、材料、素材」という意味もあります)
・Something is wrong with …:…の調子が悪い、どこか故障している(原因がよくわからないときに使います)
・in ten minutes:あと10分で、10分後に   *「10分以内に」というときは、within ten minutesとなります。

【関連表現】
・コンピュータとプロジェクターを用意する。 I set up my computer and a projector.
・延長コードが必要だ。 I need an extension cord.

・プレゼンを行う。 I make a presentation.

すべて順調だ。 Everything goes well.

緊張するなあ。 I feel nervous.

・聴衆は私の話に耳を傾けている。 The audience is listening to me carefully.

【ここに注意!】
・go well:順調に進む、うまくいく
・feel nervous:緊張する
・audience:聴衆(「聴衆」をひとまとまりとして考える場合は単数扱い)

【関連表現】
・スクリーンにデータを映す。 I show some data on the screen.
・データを示すことは重要だ。 Showing data is important.

・質問に答える。 I answer a question.

いい質問だ。 That's a good question.

その質問は想定外だ。 I didn't expect that question.

・質疑応答の時間は10分だ。 The question-and-answer session is ten minutes.

【ここに注意!】
・expect …:…を予期する、期待する
・session:(ある活動を行う)時間、期間

【関連表現】
・質問のある人がたくさんいる。 There are many people who have questions.
・どんな質問がきても大丈夫だ。 I can handle any questions.   *handle …:…を扱う、対処する

<あなたの直近の会議・プレゼンは?>

上記以外で、会議やプレゼンに関連することでどのようなことをしていますか。よく行うことを書いてみましょう。また、スピーキングでも使えるように発音してみましょう。

●行動表現:
・ 

●心情表現:
 ・
 ・

●描写表現:
・ 

<直近の会議・プレゼンを振り返る> 動詞の過去形を使って表現してみよう。

複数の文(行動・心情・描写)をつなげて、直近の会議・プレゼンに関わることを振り返ってみましょう。【ヒント】にあるような接続詞を使うと、細切れの文にならずに、流れのある文章になります。

【ヒント】

after …:…した後で、  after that:その後で、  and …:そして…、  but …:しかし…、
…, so ~:…なので、~、  because …:…なので、  when …:…したとき、  while …:…している間

【例】

 I attended a meeting this morning. When I made a suggestion, many people supported it. After that, I prepared some materials for my presentation. In the presentation, I showed some data on the screen. I felt nervous, but everything went well.

 【チャレンジ!】

あなたの直近の会議またはプレゼンのことを書いてみましょう。

 

<短縮形(縮約形)について>

英語では、is notをisn'tのように短くしたりします。これを短縮形(縮約形)と言います。
(例)are not → aren't  do not → don't  He will → He'll
短縮形にする場合としない場合の違いは次のようになります。

 与える印象使われる状況・場面
短縮形にする場合
(isn't, don't など)
くだけた感じ会話でのやりとり
くだけた文章(例:知人へのメールなど)
短縮形にしない場合
(is not, do notなど)
あらたまった感じ正式な文章
(例:正式なメールや手紙、論文など)

状況や場面に応じて、使い分けられるようにしましょう。

 

柳瀬和明(やなせ かずあき)氏

上智大学外国語学部英語学科卒。オーストラリアの各種教育機関で日本語教育に従事し、都立高校での英語教員を経て、現在も英語教育に関わる分野で活躍中。

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