英検について
英検を知る
英検のメリット・特徴
英検を活用する
試験日程・受験案内
受験を検討している方
はじめに(試験日程・会場・検定料はパターンにより異なります)
団体・学校関係者の方
お申し込み
受験を検討している個人の方
お申し込みの前に
団体で申し込む学校・塾の先生方
お申し込みの前に
申込資材のご注文・資料のダウンロード
試験結果・解答
解答速報
試験結果・合否に関するご案内
各種証明に関するご案内
採点基準と品質担保の仕組みについて
K.Uさんの初めての海外体験は31歳での3か月間の米国語学研修。その後、7年間の海外駐在員となるも苦労した英語。帰国してしばらく英語とは無関係の業務でしたが、2010年に再び英語が必要な業務に。一念発起して、英検1級にチャレンジされました。
1988年に会社の語学研修でアメリカへ派遣され、初めてともいえるほど、本格的に英語を勉強しました。すでに31歳になっていましたが、初めての海外体験でした。研修を終えて帰国して1年半が過ぎた頃、シカゴ駐在員の任を受けて渡米。英語には苦労し、ラジオ講座のテキストとテープを日本から送ってもらい、独学で英語力を磨いていきました。1997年に7年間の駐在を経て帰国すると、しばらくは国内物流や調達の業務に就いたので、英語を使わない日々を過ごしていました。
しかし、私が英語を使う日々が再び訪れます。2010年にグローバル調達の業務に就くことになったからです。53歳になって、あらためてふれることになった英語ですが、娘がちょうど英検準1級をめざしていたこともあり、初めてながらも1級に挑戦してみることにしました。
とはいえ、1級への挑戦は簡単なものではありませんでした。読む・書く・聞く・話すの4技能の総合力がかなりのレベルまで達していないと合格にはたどりつきません。私も一次試験は3回不合格となりました。合格するためには、社会人の場合、学習時間をどう確保するかが課題となります。私は通勤時間が長いので、行きのバスの中で単語帳を使って単語の復習、電車内では携帯端末に録音した『English Express』や『English Journal』のCDを聴き、昼休みや帰りの電車内では洋雑誌(『TIME』や『BUSINESS WEEK』)を読んでわからない単語をチェックし、帰宅後に電子辞書で調べて単語帳に記入する、という勉強法をとりました。
そうして私は、2年弱の間に15冊にも及んだ自作の単語帳によって、イディオムを含めて語いを増やし、「多読多聴」に力を入れました。電車内や朝夕の犬の散歩中に録音したCDを携帯端末で聴いているうちに、内容は覚えてしまうもの。シャドーイングもできるようになりました。
さらに、毎日200語程度のエッセイを書き続けました。本番で致命傷になりかねない文法やスペルに気をつけながら、起承転結を考え、段落ごとのバランスも取りながら、30分以内に書き上げるようにしています。
一次試験の合格通知を手にしてからは、二次試験対策にも時間を費やしました。1級はその場で5つのテーマを渡されると、1分間でテーマを選んで構想を練り、2分間でスピーチする、という試験になります。日本語であっても相当ハードルの高い内容だと思いますが、それを英語でしなければならないのです。私は過去6回にわたり問題集に掲載されていたテーマすべてに取り組みました。すべてのテーマに答えられるようにするのは準備時間も足りませんから、過去の傾向から、自分の比較的得意な分野をいくつか選んで準備しておくとよいのではないでしょうか。そうした準備の甲斐あってか、二次試験は1回で合格。しかも、合格点は60点とされるなか、77点という高得点で合格することができたのです。
二次試験の対策としては、同時期に国連英検を受験したことも有効でした。英検と国連英検の両方の準備を進めていたこともあって総合的な英語力がつき、国連英検もA級一次・二次ともに1回で合格できました。
英語学習を通じて、英語の出版物を読むことがとても楽しくなり、英語で国際問題や社会問題を考えることも好きになりました。当面は会社の仕事を精一杯こなすことが目標ですが、今後は翻訳や通訳の勉強もしていきたいと考えています。ただ、翻訳も通訳のように黒子的な仕事をめざしているのではなく、いずれは国際問題に関する評論を書けるようになりたい。それが私の大きな夢なんです。