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仕事で海外に行くことも多かったというベテラン会社員の片山博丈さん。社会人になってから英検準2級と2級に合格し、平成22年度の生涯学習奨励賞を受賞した。忙しい業務のかたわら英語の学習を続けるコツやその学習法についてお話をうかがった。
私は大学2年生のときに初めて海外に行ったのですが、そのときに大きな衝撃を受けました。それまで自分は英語ができるほうだと思っていたのですが、自分の英語は通じないし相手の英語は聞き取れないしで、参ってしまったんです。自分は使えない英語を学んでいたのだ、自分の英語の学習法は間違っていたのだと、考え直すきっかけになりました。
その後も、世界を見てみたいという思いから、大学時代には休暇を利用しては海外へ出かけていました。当時はまだ1ドルが360円の時代でしたので現在のように海外旅行や留学が一般的ではありませんでしたが、バックパックを担いでヨーロッパの国々などを旅したのはいい思い出です。そのときに感じたのは、現地の言葉が話せないために、心からの感謝の気持ちが伝えきれないことへのもどかしさです。英語に限りませんが、語学ができるといいなあと思ったものです。
就職後は仕事で海外に行く機会も多く、中東の国々に出張したり、イギリスに3年間駐在したこともあります。イギリス・バーミンガムではなまりの強い英語がまったく聞き取れなかったり、中東ではアラビア語の使い方を見様見まねで学んだりという経験を重ねるなかで、「その場で使われている言語やその文化をそのまま受け入れる」ということの大切さを実感しました。
例えば「Good morning」というのは朝誰かと会ったときにする挨拶ですが、「良い朝ですね」と日本語に置き換えて考えてもしっくりきませんよね。英語は英語のまま受け入れるようにすると、物事がスムーズに考えられるようになったと思います。使われている英語をそのまま覚え、使わない表現を覚える優先度は最低にするということです。文法を考えると、あまりに例外が多く、学者さんでもない限り、気にする必要も無いと思いました。
そんな私が英検を受験しようと思ったのは、15年ほど前のことです。当時、私の子どもが準2級を受験するため、会場まで車で送迎する必要が有りました。試験が終わるのをただ待っているのも暇だと思い、私も同じ級を受けてみることにしたんですよ(笑)。昨年、務めていた会社を定年退職したのですが、まだまだ働きたいと思って新たな職場を探していたんですね。履歴書を書くにあたり、英検準2級というのは寂しいなと思って、2級を受けることにしたんです。まさか成績優秀者として表彰されるとは思っていなかったので、びっくりしましたよ(笑)。
2級を受験するにあたり語い力を強化したいと思い、単語の勉強を始めました。仕事をしているとなかなか時間がとれませんが、朝や仕事の空き時間を利用して、少しずつコツコツとやるのが私流です。継続は力なりと言いますが、やはり続けることが大切です。興味のあるところからやり、1日1つでも新しい単語を例文ごと覚えるようにしています。単語や英文が配信されるメールマガジンやPodcastを利用したり、インターネットで洋画を見たりもしています。楽しみながらやることが、長く続けるためのポイントですよね。仕事でお世話になった海外の方とは、facebookを使ってコンタクトをとったりもしていますよ。
私は、英語は目的を達成するための道具だと考えています。道具を磨くことも大切ですが、伝えたいことや内容、つまりビジネスマンにとっては仕事やそのスキルと言い換えられると思いますが、そこをしっかりと鍛えなければならないと思うのです。若い人にはぜひこれを肝に銘じてほしいですね。もちろん、よい道具があるに越したことはありませんから、私は準1級にもチャレンジするつもりです。